カテゴリ: Hardware環境 eAccess ADSL導入レポート
- 導入
- 工事開始
- 接続テスト
- やっと開通
- マシン設定
- これが限界か?(2001/05/03追記)
- Newモデムになった(2001/08/10追記)
- 8Mbpsサービスは見送り(2001/12/05追記)
- 光ファイバーになりました(2002/10/29追記)
2002年4月23日現在:上り512Kbps:下り(最大)768Kbps
測定サイト http://www.bspeedtest.jp/ v2.0.8
測定時刻 2002/04/23 18:39:27
回線種類/線路長 ADSL/4.0km
キャリア/ISP eaccess 1.5Mbps/rimnet
ホスト1 WebArena(NTTPC) 510kbps(264kB,4.4秒)
ホスト2 at-link(C&W IDC) 470kbps(264kB,4.3秒)
推定最大スループット 510kbps(64kB/s)
(平均すると、常時こんな感じです)
導入
我が家も、やっとブロードバンドの仲間入りをしました。導入を考えている方に、少しでもイメージがつかめれば…と思い、ADSL導入レポートを書いてみます。
ここ千葉県松戸市では、一昨年の暮れにCATVインターネットサービスの申し込み受付が始まりました。コアラテレビです。しかし、我が家は集合住宅ゆえに却下されました。手が届く所にありながら申し込むことができず、悔しい思いをしながら、ひたすらADSL(Asynmetric Digital Subscriber Line)、またはFTTH(Fiber To The Home)のサービス開始を待っていました。
メインの契約プロバイダであるRIMNETが、ADSL有料試験サービスを開始し、今年の始めに自分の区域でも利用可能になったため、2001年2月18日に申し込みをしました。ADSL回線はeAccessです。(2001年5月21日より「eAccess-ADSLサービス」の名称で本サービスへ移行)
ADSLは、アナログ電話回線で使用されている銅線を使い、音声信号よりも遥かに高い周波数帯域で高速通信を実現する技術です。伝送方式がISDNと異なるために回線の共有ができず、ADSLを利用するにはISDNをアナログに戻すか、新しいアナログ線をもう一本追加しなければなりません。
我が家はすでにISDNになっており、FLET'S・ISDNによる常時接続環境にありました。どちらのタイプにするか少しだけ考えましたが、やはりISDNを解約する気にはなれず、ADSL専用線を追加することにしました。ADSL専用線を新しく引く場合は、“あの”電話を新しく引くための権利とも言われる「施設設置負担金(72,000円)」は不要です。
[UP]
工事開始
工事は突然やってきました。事前に工事日の知らせがあると聞いていたのですが、朝、突然
「これから工事に伺います」
とNTT-MEから電話があり、あわてて布団をたたんで片づけます。
ということは、適合検査はOKだったということですね。高周波の信号をやりとりするため、周辺環境や分岐、回線の品質によっては「不可」になることもあります。ノイズに弱いためです。ですが、この検査の一番の目的は、局から自宅までの途中経路に一部でも光ファイバー化されているところが無いかどうかを調べることにあるそうです。銅線を使った高周波変調の技術を使うのに、途中が光じゃぁダメ…というわけなのですね。

工事をしている最中に、宅配便でADSLモデム一式が送られてきました。なんとまぁタイミングが良いというか突然というか…。
これがADSLモデム(ルータタイプ)です。以後、MegaBit Gearと書きます。見た目は他の形式のモデムと大差は無いですね。
SUMITOMO ELECTRIC MegaBit Gear TE/4
2001/08/10にモデムが変わりました
eAccessでは、これとは別に「USBタイプ」のコースもあります。USBがサポートされたマシン“一台”で使用するなら、こちらの方が断然安いのですが、複数のマシンがあり、同時にインターネットにアクセスする場合はルータタイプにした方が良いでしょう。
(別の方法でNATが使える環境があればそれでも良いハズです)

電話線って、表のこんな所から…

こんなふうに建物に引き込んでありまして、各戸に過不足無く分配されているものだと思っていました。
ですから、新しくADSL回線を引くということは、このあたりから直に引き込んで来るのかなぁ? なんて思っていました。


通路の天井にあるフタを開けて、中の屋内配線を引っ張り出しているところです。
NTT-MEの人いわく、
「汚いところ撮らないで〜」

こちらは玄関の天井です。
建物の中を通っている配管が古く、また細いために、線をリードするためのワイヤー(名前なんでしたっけ?)が通るかどうかが心配されましたが、どうにか表の通路に通じたようです。
我が家は、上の写真で示した建物自体への引き込み線から一番遠い位置にあるため、新しいラインを通す作業は結構大変だろうなぁと思っていましたが、運良く使われていない屋内配線(通路の天井を這っている配線)がすでに通っていたため、これを利用することになりました。念の為に通電チェックも行います。

工事前

工事後
はい。めでたくISDN(写真の黒い線)と並んでADSL専用線(白い線)が通りました。
物理的には繋がりましたが、まだNTTの局内工事が済んでいないとのことで、翌日の正式開通日を待ちます。
[UP]
接続テスト
で、翌日…。これが繋がらないんですよねぇ。しかも、この工事を境にISDN(電話/FAX)まで使えなくなりました。この間、ISPやNTT、eAccessのサポートセンターとのやりとりは携帯電話で行うことになりました。こういうこともありますから、携帯電話など、別の連絡手段を確保しておいた方が良いかもしれません。
ADSLに関しては、サポートセンターに接続状態や設定内容を“詳細に”伝えたところ、こちらのミスは無さそうです。話によると、どうやらNTT局内配線に問題がありそうだということになりまして、またひたすら待つことになります。
しばらくすると、局内配線のチェックが済んだのかMegaBit Gearの『ADSLリンクアップランプ』が点灯しました。やったね。これでようやく開通です。
ISDNの方は、FLET'S・ISDN(IP接続サービス)の解約、iナンバー契約、ADSLなどの工事がいっぺんに重なったため、どれが原因による障害かが特定できなかったので、ひとまず自分で色々設定を変更しながら原因を探っていました。しかし、突き詰めてゆくと、やはりISDN回線自体の障害に思えて仕方が無かったので、翌朝113に電話しました。ADSLの方も、期待値(eAccessでの設定値は1.5Mbps)に程遠い256Kbpsしか出ていないので、こちらも eAccess のサポートセンターに電話しました。
[UP]
やっと開通
ISDNの障害原因は、屋内配線(表の通路の天井を這っているケーブル)の断線が原因でした。ワイヤーを通すときにでも引っかいたのでしょうか。ISDN ルータの液晶ディスプレイにも「レイヤ1エラー(物理レイヤ)」と表示されており、コネクタ類が抜けていないかチェックしても正常でしたので、「外のケーブルの断線かな?」とは思っていました。
そうそう、ISDNダイアルアップルータは、MN128-SOHO SL11を使っています。以後、MN128と略して書きます。
早速、工事の方がやってきて、配線ケーブルの入れ換え工事が始まりました。とにかく、やっとISDNもADSLも正常に繋がるようになりました。ISDNの工事前は、下り256Kbpsしか出ていなかったADSLも、この工事を境に672Kbps(ISDNの10倍速)まで上がりました。まだ期待値の半分以下の速度しか出ていませんが、とりあえず実用レベルの開通にはなりました。
その後、家の中の配線を整理したり、スプリッタを外したりして704Kbps、さらに736Kbpsまで上がりました。スプリッタは、本来アナログ電話と共用で使う場合に必要になる『低周波/高周波分離機』です。我が家はADSL専用線なので元々必要無かったわけですが、正式に開通するまではとりあえず付けっぱなしにしてあったのです。
ADSLの速度の問題は、まだまだ改善の余地は残されています。NTT局内に収容されている回線の見直しなんかも可能だそうですし、ノイズの発生源からは極力遠ざけるといった努力も必要です。今後、このページの一番上に回線速度を不定期で書いておこうと思います。ただ、我が家の場合はNTT収容局からほぼ4Kmと「かなり遠い」ことから、もしかしたらこのスピードが限界かもしれません。
[UP]
マシン設定
無事に開通したので、今度はマシンの設定作業を行います。
すでに書いた通り、ADSLモデムには「USBタイプ」と「ルータタイプ」が存在します。我が家は複数のマシンから同時にインターネットにアクセスできないと困るので、ルータタイプであるMegaBit Gear TE/4にしました。ただ、このMegaBit GearにはHUBが付いていません。10BASE-Tのポートが一つしか付いていませんからHUBを用意しなければ複数のマシンを繋ぐことができません。今までは、MN128に4つのEthernetポートが付いていたので、これを利用していました。10BASEに引っ張られちゃいますけどね。
今回もMN128のHUBをそのまま使ってしまおうと考えました(2001年4月5日、スイッチングHUBを新たに導入)。ダイアルアップルータとして使わなくても、通常のアナログ電話の機能も豊富なので、手放すつもりはありません。ADSLのバックアップとしてISDNを併用することも考えています。
ADSL接続チェック中は、とりあえずDHCP機能をONにして、Windows 98SEがインストールしてあるサブマシンからのみアクセスできるようになっていました。
ところで、このMegaBit GearはIPルータ/NATルータ/ブリッジとして働かすことができます。我が家では、ISPからはグローバルIPアドレスが1つだけ割り当てられるため、NATルータとして機能させます。すでに構築してあるLAN環境に接続するときは、プライベートIPアドレスの重複に注意しましょう。また、ゲートウェイを追加するわけでは無いので、こちらのIPアドレスも変更しておきます。
MN128-SOHO SL11の背面です。

物理的な接続は、MegaBit GearとMN128を10BASE-Tクロスケーブルで繋ぐだけです。元々差さっていた各マシンのLANケーブルはそのままです。
都合、マシン用のポートが1つ潰れるため、今回 Mac に休んでもらうことにしました。
(2001年4月5日:スイッチングHUBを購入したので復活)
一方、論理的な接続は、これまでMN128をゲートウェイにしてISDNで表に出ていたところを、これからはMegaBit Gearを経由して出て行かなくてはなりません。念の為に、MN128が自動的にダイアルアップしないように変更しておき、各マシンのTCP/IP設定をMegaBit Gear経由に直します。
あ、そうそう。今までは、MnConというMN128用コントロールソフトを使って、アナログ電話の着信履歴やメールチェックを行っていました。日記には
「これから使えなくなるなぁ」
と書きましたが、その後の調べでそのまま使えることが判明しました。
というわけで、とりあえずiナンバーも使えるようになり、ISDNで電話とFAXの鳴り分けができるようになりましたし、理論値の半分と言えども十分高速な常時接続環境にはなりました。
最新の構成はこちらへ。

図のPCをクリックすると、該当ページにジャンプします。
以上を図示すると、上図のようになります。
おぉ、なんか図にするとカッコイイ。そんなに大袈裟な構成ではありませんが、いっぱしなSOHOになった気分です。
[UP]
これが限界? (2001/05/03追記)
ADSLが開通してから1ヶ月半ほど経ちました。その後の最大速度に変化はありません。平均すると、640Kbpsぐらいです。
eAccessとNTTによる回線品質や配線最適化の調査の結果は
「これ以上の改善は無理」
とのことです。
まぁ、局から遠いし、これでも十分なんですけど、ちょっと残念…。
ADSLモデムは、ホントに(想像以上に)ノイズに弱いです。他の電気製品から(一見、ノイズを出さないように見える機器からも)遠く離した方がベターです。他の機器のON/OFFによる電源ノイズを拾って、モデムがしょっちゅう再起動します。
あと、できることなら屋内の引き込み口付近にADSLモデムを移動して、そこから長いLANケーブルを引っ張ってきた方が良いでしょう。
[UP]
Newモデムになった (2001/08/10追記)
ADSLが開通してから、もうじき4ヶ月になります。速度的には、良くなるどころかノイズ源が増えて悪くなる一方です。
(まだ室内配線を整理する余地が残されているので、近々…)
それよりも、ずっと深刻な問題に悩まされていました。ちょっと上にも書いてありますが、ノイズが原因と思われるモデムのリセットと、本体の発熱です。蛍光灯を点けるとリセット。アンプのスイッチを入れるとリセット。電話がかかってくるとリセット…。いくら速いからといっても、数百Mバイトのダウンロード中にリセットがかかるのは、とっても悲しいです。
もう一つの問題である発熱も普通じゃぁありません。エアコンの風を当てていないと、触れないくらいに本体が熱くなります。
これまでは、「まぁISDNと同居しているし、ADSLってこんなもんだろう」的な考えで騙し騙し使っていたわけですが、どうやらモデムの問題かもしれないということになったのです。
「本来ADSLって、ある程度“ふんばり”効くもんだよ」
って、仕事先のある人(実はNTT関係者)に言われたのをきっかけにeAccessに電話してみようと思い立ったわけです。

SUMITOMO ELECTRIC MegaBit Gear TE4111C
前置きが長くなりましたが、本日8月10日、新しいADSLモデムが届きました。サポートセンターに電話したときに、
「本体の電源に問題がある可能性が高いです」
の一言で、代わりのモデムを送ってもらうことになりました。今度のは、縦置きも可能なNewタイプです。
試しにディスプレイや蛍光灯の電源をON/OFFしてみます。あら、大丈夫みたい…。やっぱりモデム本体の問題だったのでしょうか。なんか素直に認められません。
なにはともあれ、これでやっとストレス無く通信生活を送ることができそうです。
[UP]
8Mbpsサービスは見送り (2001/12/05追記)
開通後9ヶ月経ちました。最大速度はあいかわらずです。
eAccessとRIMNETにも8Mbpsサービスが始まりました。しかし、局から4Kmほど離れているために1.5Mから8Mに移行するメリットはありません。まったく速度に差が出ないのです。
参考:G.dmt採用8Mbpsサービス フィールドデータのご報告
というわけで、我が家では8Mbpsに移行しないことに決定しました。次は…FTTHサービス開始まで待つとするか…。
[UP]
光ファイバーになりました (2002/10/29追記)
頻繁に起こるモデムのリセットに耐えられなくなってきたある日、ここ千葉県松戸市もBフレッツサービスエリアに入りました。
しかし、我が家は賃貸集合住宅…。いろいろありました。
詳細はこちらをどうぞ。
2001/3/18 23:00 | URI | Hardware環境カテゴリの記事をすべて読む