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カテゴリ: Computer & Game 素朴な疑問
「にくたらしいなぁ…」
唐突に飛び出したこのセリフは、当時高校生だった私のパソコンを占領していた父親の口から発せられたものです。1980年代初期のお話です。
ディスプレイには、父親が大のお気に入りだったゲーム画面が映し出されています。

【エイリアン2】
「穴掘り」と呼んでいたこのゲームの画面構成は、閉じた空間に何段かの床があって、それを真横から眺めた格好になっています。その床の所々には階段が設置されており、上下左右にエイリアンがうろうろ歩いています。
プレイヤーは、画面の中の人間を操り、このエイリアンに捕まらないように逃げながら床に穴を掘って、すべてのエイリアンを埋めてしまわなければなりません。
この「穴掘り」という名前は、父親が愛称として命名したものでした。

【PC-8001】
日本初の本格的パソコンと呼ばれていた、NEC(日本電気株式会社)の『PC-8001』という8ビットパソコンで動く『エイリアン2』というゲームソフトでした。オリジナルの名前は『スペースパニック』と言って、アーケードゲーム(ゲームセンターのゲーム)を家庭で遊べるように移植した作品です。
さて、このゲームがどうしたのかというと、穴を掘って待っていても、エイリアンは待ち受けている穴にはなかなか落ちず、ぎりぎりの所でUターンして他の所に行ってしまうのです。
冒頭の父親のセリフは、こんなエイリアンに対して発せられたものですが、父親にしてみれば「どうやってこんな動きをコンピュータが考えているのか?」ということなのでしょう。ゲームをしている最中にも、「人間がここで待っていることが分かっているみたいだなぁ」と言うこと頻りです。
私が「もしかしたら人間の位置を見てるかもしれないね。位置を調べることは簡単だから」と言うと、父親は「ふ〜ん、こういうのってすごく不思議に思っていたんだけど、どんなふうにコンピュータにインプットされてるの? このエイリアンの形も動きも、人間が考えたわけでしょ?」と言います。
私が「コンピュータが扱えるのは、数値になったデータだけだから、エイリアンにしても人間にしても、絵や動きを全部数値にして入力するんだよ」と答えると、ますます怪訝そうに「その『絵を数字にする』って言うのが分かんないんだよなぁ」と納得いかない様子でした。
こんな調子で会話が続いていたわけですが、この答えは、先を読み進むうちに少しずつ解き明かされて行きます。
2006/1/15 20:08 | URI | Computer & Gameカテゴリの記事をすべて読む